ビジネスの場面で良く使われるロジックとは?
ビジネスの場面で良く使われるロジックとは?
こんにちは、Ayamiです。
私は、大手住宅設備メーカーの社長直下でプロジェクトを遂行する部門に所属していますが、この部署の先輩や上司から耳にタコができるほど、”ロジックが大切”・”ロジカルシンキングをしろ”と言われてきました。
その度に、”ロジックってなに?”・”具体的にどうゆうこと?”と先輩や上司に聞きましたが、なかなかわかりやすい説明と具体例を出してくれず、説明もできないくせに”ロジックが大事”と言っているのは、おかしいな〜と個人的に思っていました。
私と同じような悩みを持っている人のために、ビジネスの場面でよく使われたり、言われたりする”ロジック”について解説します。
目次
- そもそもロジックとは?
- ロジックでものごとを考える方法
- まとめ
そもそもロジックとは?
ロジック=思考の道筋
もともとロジック(logic)は英語が語源で、”論理”という意味を持ちます。
論理とは、「思考や議論を進めて行く上での道筋」で簡単にいうと「話の展開順序」になります。
基本的にこの道筋・話の展開順序は人が理解しやすいような展開にすることが良いとされています。
課題を解決する場合
- 現在の状況・状態(現状把握)
- なぜ課題が発生してしまったのか(発生原因)
- 課題に対する対応(解決策)
例えば、
1. お客様が怒っており、取引を辞めると言っている(現状把握) 2. 度々発注が漏れてしまっており、お客様への連絡もきちんとされていなかった(発生原因) 3. 発注が漏れないように管理体制の変更、お客様への連絡ルール化を行う。そして、お客様へは、謝罪と対策の説明・特別割引券の配布で今回は納得してもらおう。(解決策)
時間と共に環境が変わりそれに沿って方向性を変更する場合、
時間軸(過去、現在、未来)で説明を行う。
例えば、売上が減少している場合
過去は、高度経済成長でものを作れば作るほど商品は売れており、弊社の売上も右肩上がりでした。 しかし、現在は、人口が大きく変わらないので需要も伸びず、弊社の売上はほぼ前年と同等を推移しています。 そして、未来は、人口が減少することは予測されているため、弊社の売上も右肩下がりで下がっていく予測です。 売上が下がっていく環境に変化するので、売上を伸ばす方策はもちろんのこと、本社機能のスリム化を実施していく必要があります。
こういったことが、思考の道筋や話の順序になり、ロジックです。
ロジックでものごとを考える方法
ロジックでものごとを考える方法は2つあります。
・演繹法
・帰納法
演繹法とは
ルール(一般論・普遍論)と観察事項、そこから導かれる結論の3要素から成り、観察事項をルールに照らし、合致しているか見る手法です。
例えば、「人はご飯を食べる」(一般論)、「Aさんは人である」(観察事項)とあれば、「Aさんはご飯を食べる」という結論が導かれます。
数学的にいうと、”A=B、B=C、ならば、A=Cも成り立つ”という考え方です。
帰納法とは
演繹法と逆の思考方法で、観察されるいくつかの事象の共通点を見出し、ルールや無理なく言えそうな結論を導く方法です。演繹法と違って、自動的に結論は出ず、共通点を見出すための一定の想像力が必要になります。
例えば、Aさんは1日1食ご飯を食べる、Bさんは1日2食ご飯を食べる、Cさんは1日3食ご飯を食べる(観察事項)
Aさん・Bさん・Cさんは全員1日少なくとも1食はご飯を食べる(共通点)
Aさん・Bさん・Cさんは人間である。(共通点)
人間は、1日少なくとも1食ご飯を食べる(結論)
まとめ
ビジネスシーンでよく”何を言いたいのかわからない”・”話のストーリーが見えない”などと言われたり、理解してもらえなかったりする場合、ここで紹介した方法を使うと伝えたいことや話のストーリーが相手に伝わり、自分の主張を理解してもらえます。
また、ロジックをしっかり持っていないと、自分の考え・思考がブレてしまうので、最終的な目的があやふやになり、目的が達成できなくなってしまいます。
ロジックを考える過程を、ロジカルシンキングとも言います。
ロジカルシンキングができるようになると、目的に沿い周りを巻き込んで自分の期待するアウトプットを効率的に出すことができるようになりますので、ビジネスマンとして身に付けておきたいスキルの1つです。