
「エコワン」のシングルハイブリッドとダブルハイブリッドってなにが違うの?

どっちがお得に安くお湯や暖房機器を使えるの?
「エコワン」は、ダブルハイブリッドとシングルハイブリッドという2種類があります。
ダブルハイブリッドもシングルハイブリッドも給湯機能も暖房機能も付いているし、機能としては同じです。
それなのに、ダブルハイブリッドとシングルハイブリッドという名前が付いているので、違いが気になりますよね。
ここでは、「エコワン」のダブルハイブリッドとシングルハイブリッドの違いを解説していきます。
「エコワン」のダブルハイブリッドとシングルハイブリッドの違いとは?

「エコワン」のダブルハイブリッドとシングルハイブリッドは、1つだけです。
それは、「床暖房に使うお湯の作り方」です。
逆に言えば、それ以外の機能は同じです。
少し詳しく解説していきます。
ダブルハイブリッドもシングルハイブリッドも基本機能は同じ
ダブルハイブリッド、シングルハイブリッドの機能を比較すると以下の通りです。
ダブルハイブリッド | シングルハイブリッド (給湯・暖房) | シングルハイブリッド (給湯のみ) | |
製品名 | 160L 熱源着・タンク一体タイプ | 160L 熱源機・タンク一体タイプ | 160L 熱源機・タンク一体タイプ |
機能 | 給湯・暖房 | 給湯・暖房 | 給湯 |
自動湯はり | ![]() 電気とガスのハイブリッド | ![]() 電気とガスのハイブリッド | ![]() 電気とガスのハイブリッド |
自防保温 | ![]() ガス稼働 | ![]() ガス稼働 | ![]() ガス稼働 |
自動足し湯 | ![]() 電気とガスのハイブリッド | ![]() 電気とガスのハイブリッド | ![]() 電気とガスのハイブリッド |
自動追い炊き | ![]() ガス稼働 | ![]() ガス稼働 | ![]() ガス稼働 |
自動湧き上げ | ![]() ガス稼働 | ![]() ガス稼働 | ![]() ガス稼働 |
浴室暖房乾燥機 | ![]() ガス稼働 | ![]() ガス稼働 | ![]() |
床暖房 | ![]() 電気とガスのハイブリッド | ![]() ガス稼働 | ![]() |
温水ルームヒーター | ![]() ガス稼働 | ![]() ガス稼働 | ![]() |
パネルヒータ | ![]() ガス稼働 | ![]() ガス稼働 | ![]() |
ここでは、160L熱源機・タンク一体タイプのダブルハイブリッドとシングルハイブリッドの給湯・暖房機能、給湯機能のみの3つを比較しました。
シングルハイブリッド(給湯・暖房、給湯のみ)は、タンク容量が160L、100L、50Lの3タイプ、熱源機・タンク一体タイプと分離タイプがあるので、詳しいラインナップはこの記事の後半で紹介しています。
上記の表を見ると、持っている機能はほぼ同じです。
給湯のみのシングルハイブリッドは、暖房機能がついていないため、×が多いですが、
給湯・暖房のダブルハイブリッドとシングルハイブリッドは、機能に差はありません。
一つ違うは、シングルハイブリッドは、暖房機能は全てガス稼働にも関わらず、ダブルハイブリッドの場合、床暖房がハイブリッド給湯ということです。

ダブルハイブリッドとシングルハイブリッドの違いは、床暖房のお湯の作り方の違いだけです。
ダブルハイブリッドもシングルハイブリッドの違いは、床暖房に使うお湯の作り方
ダブルハイブリッドとシングルハイブリッドの違いは、床暖房に使うお湯の作り方の違いです。
ダブルハイブリッドの場合、ガスと電気のハイブリッドでお湯を沸かし、循環させます。
以下のイメージです。

ダブルハイブリッドでは、床暖房を仕様するときは、立ち上がりの早いエコジョーズ(ガス給湯器)で立ち上げ、
部屋が温まった後は、ヒートポンプ(電気)で沸かしたお湯を循環させる仕組みです。
一方、シングルハイブリッドの場合、ガスのみでお湯を沸かし、循環させます。
これは、ダブルハイブリッドの浴室暖房乾燥機や温水ルームヒーターなど高温暖房機器を使用する時も同じ仕組みです。

上図からわかる通り、エコジョーズ(ガス給湯器)で沸かしたお湯を暖房機器に循環させる仕組みです。
床暖房をメインで使用したいのであれば、ダブルハイブリッドが電気とガスのハイブリッドでお湯を沸かし循環してくれるので、お財布に優しいです。
これを見ると、ダブルハイブリッドのほうが良い!と思ってしまいますが、
ダブルハイブリッドにもデメリットがあります。
次から、ダブルハイブリッド・シングルハイブリッドのメリット・デメリットを解説していきます。
「エコワン」ダブルハイブリッドのメリットとデメリット

まずは、ダブルハイブリッドのメリット・デメリットは以下の通りです。
- 床暖房をメインの暖房機器にできる
- 床暖房の光熱費を抑えることができる
- 新築にしか導入できない
- 専用のマット「床ホットE」を敷設する必要がある
- 本体代が少し高い
ダブルハイブリッドのメリットは、なんといっても床暖房をお得に利用できることです。
しかし、デメリットは、新築限定、専用のマットが必要、そして本体代が少し高くなることです。
ダブルハイブリッドはいろいろな制約がありますが、
導入できれば、効果はバツグンですし、冬でも快適なお家時間を過ごすことができます。

床暖房の満足度はとても高いですが、光熱費がネック…という声が多いですが、
ダブルハイブリッドなら、気になる光熱費も抑えつつ床暖房を利用することができます。
「エコワン」シングルハイブリッドのメリットとデメリット

続いて、シングルハイブリッドのメリット・デメリットは以下の通りです。
- 既存物件でも設置できる
- マットの制約を受けない(好きな床マットを敷設できる)
- ダブルハイブリッドに比べ本体代が少し安い
- 床暖房の光熱費が高くなる
お湯を沸かすなら、電気で沸かしたほうがお得ですが、シングルハイブリッドで床暖房を使う場合は、エコジョーズ(ガス給湯器)でお湯を沸かし循環させるので、ダブルハイブリッドに比べると、効率は落ちてしまいます。
ただ、どんな物件でもどんな床暖房マットでも利用できるは、嬉しいポイントです。
床暖房マットが壊れた、給湯器買い替えのタイミングで床暖房を敷設したい!そんな要望を叶えてくれるのは、シングルハイブリッドです。

シングルハイブリッドは、リフォーム向きです。
「エコワン」ダブルハイブリッドとシングルハイブリッドの光熱費を比較!

リンナイのお客様センターに問い合わせをして確認してみました。
我が家で、床暖房を1日8時間30日使用した場合の光熱費は、以下の通りでした。
ダブルハイブリッド | シングルハイブリッド | |
ランニングコスト (電気+ガス代) | ![]() 3,500円/月 | ![]() 6,500円/月 |
ほぼ2倍くらいランニングコストが違うことがわかります。
やっぱりランニングコストだけで見ると、ダブルハイブリッド1択ですね。
しかし、ダブルハイブリッドで床暖房を使用するなら、新築かつ専用の「床ホットE」の購入が必要で、「床ホットE」は、だいたい6畳で10万円ちょっと…です。
もちろん、別途工事費もかかります。

ダブルハイブリッドにするか、シングルハイブリッドにするか、本体代+工事費でいくらかかるかなど、知りたいことはたくさんありますよね。
まずは、業者に見積もりをもらってみましょう!
「エコワン」ダブルハイブリッドとシングルハイブリッドの製品ラインナップ
ダブルハイブリッドとシングルハイブリッドの製品ラインナップは以下の通りです。
ダブルハイブリッドの製品ラインナップ
![]() | |
製品名 | ダブルハイブリッド 一体160Lタイプ |
タンク容量 | 160L |
機能 | 給湯・暖房 |
暖房能力 | 14.0kW 11.6kW |
給湯 | 24号フルオート |
外形寸法(mm) | タンクユニット・熱源機 H1,750×W825×D474 ヒートポンプ H690×W815×D297 |
希望小売価格 | ¥1,009,800円 |
ダブルハイブリッドは、160L熱源機・タンク一体タイプの1つのみです。
暖房能力が14.0kW、11.6kWと選ぶことができます。
シングルハイブリッドの製品ラインナップ
![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
製品名 | シングルハイブリッド 一体160Lタイプ | シングルハイブリッド 一体100Lタイプ | シングルハイブリッド 分離100Lタイプ | シングルハイブリッド 一体50Lタイプ |
タンク容量 | 160L | 100L | 100L | 50L |
機能 | 給湯・暖房 | 給湯・暖房 | 給湯・暖房 | 給湯・暖房 |
暖房能力 | 14.0kW 11.6kW | 14.0kW 11.6kW | 14.0kW 11.6kW | 14.0kW 11.6kW |
給湯 | 24号フルオート | 24号フルオート | 24号フルオート | 24号フルオート |
外形寸法(mm) | タンクユニット・熱源機 H1,750×W825×D474 ヒートポンプ H690×W815×D297 | タンクユニット・熱源機 H1,750×W626×D474 ヒートポンプ H690×W755×D297 | タンクユニット H1,055×W365×D474 熱源機 H600×W470×D240 ヒートポンプ H690×W755×D297 | タンクユニット H1,055×W452×D350 熱源機 H600×W470×D240 ヒートポンプ H690×W815×D297 |
希望小売価格 | \902,000円 | ¥858,000円 | ¥803,000円 | ¥759,000円 |
楽天サイト | 楽天サイト | 楽天サイト | 楽天サイト |
「エコワン」ダブルハイブリッドとシングルハイブリッドの導入費用

まず、「エコワン」を導入するのに、本体代と工事代が必要になります。
本体代は、製品にもよりますが、希望小売価格で70~100万円前後(本体代のみ)かかります。
かなり高いな…と思ってしまいますが、実際購入時は、希望小売価格から20~30%値段が下がると思っていて問題ないです。

本体代は、販売店など業者によって、価格は異なりますが、ほとんど希望小売価格より安くなります。
実際は、本体+工事費込みで○○万円となることが多いですね。
そして、工事代は、15~20万円と言われています。
工事代の内訳は、基礎工事や電気工事、旧ガス給湯器の撤去、エコワンの設置などが含まれています。
参考価格になりますが、本体+工事費込みで60~70万円が相場です。
具体的な金額は、お家の状況や環境によって異なるのでなんとも言えません。
本体+工事代を知りたければ、まずは、業者に見積りを貰いましょう。
「エコワン」設置の見積もりを依頼する方法は以下の記事を参考にしてみてください。
>>「エコワン」見積り依頼方法
「エコワン」ダブルハイブリッドとシングルハイブリッドの違い!まとめ
ダブルハイブリッドとシングルハイブリッドの違いは、床暖房のお湯の作り方のみです。
床暖房のお湯を電気とガスのハイブリッドで沸かすのか、ガスのみで沸かすのかの違いです。
この違いは、「小さな違いだな…」と感じがちですが、実は大きな差になります。
毎年冬に使う床暖房の光熱費が、2倍違ってきます。
これは、大きな差ですよね。
制約は多いですが、ダブルハイブリッドを導入できるのであれば、ダブルハイブリッドの導入を検討してみてくださいね。