
エコワンで床暖房を使うとどれくらい光熱費は安くなるの?

床暖房の導入を考えてるけど、なるべくお得に利用したい!
ハイブリッド給湯器「エコワン」は、給湯・暖房機能を兼ね備えている機種があるため、
「エコワン」の導入を機に床暖房も導入したい!と考える方は多いです。
しかし、気になるのが床暖房の使い勝手や快適さ、光熱費です。
「床暖房は、快適って聞くけどお高いんでしょ?」と思っている方も多いはず。
床暖房機能付きの「エコワン」について徹底解説します。
「エコワン」の仕組み

「エコワン」は、ヒートポンプとエコジョーズ(ガス給湯器)が必要なお湯の量に合わせて運転を行います。
給湯だけでなく、温水式床暖房の使用においても省エネで光熱費削減ができます。
その「エコワン」の仕組みを紹介していきます。
「エコワン」給湯機能を使用する場合
まずは、基本的な給湯機能について解説していきます。
通常のお湯を使用するとき
キッチンや洗面、シャワーなどで使用するお湯は、効率が良いヒートポンプで沸かされたお湯が供給されます。
このヒートポンプで沸かされたお湯は、タンクに貯湯されています。


ヒートポンプで沸かされたお湯のほうが、ガス給湯器で沸かすよりもお得です。
しかし、50Lのお湯を作るのに約1時間かかるので、そこがデメリットなんです。
お風呂のお湯はりや数カ所で同時に使用するとき
お風呂への湯はりや複数蛇口からの同時給湯など、お湯を大量に使用するときは、
タンクのお湯に加え、エコジョーズ(ガス給湯器)で必要な湯量をサポートしてくれます。
そのため、エコキュートのようにお湯切れもなく、お風呂の湯はりもスピーディーです。


思う存分、お湯をたくさん使えて、利便性が高いです。
「エコワン」床暖房を使用する場合
「エコワン」で床暖房を使用するお湯は、製品によって仕組みが違います。
製品は、2種類で、ダブルハイブリッドとシングルハイブリッドです。
それぞれ、床暖房で使うお湯を作る仕組みを紹介していきます。
ダブルハイブリッドの場合
ダブルハイブリッドの場合、床暖房の立ち上がり(スイッチをON)は、エコジョーズ(ガス給湯器)で素早く部屋を暖めてくれます。
そして、床暖房をONにしてから時間が経ち定常運転になると、主にヒートポンプで沸かしたお湯を循環して室温を維持してくれます。


立ち上がりはエコジョーズ(ガス給湯器)、定常時はヒートポンプでお得に快適な運転をしてくれます。
ただ、デメリットとして、ヒートポンプで沸かしたお湯を定常時使うため、お湯の温度が低くなるため、通常の床暖房では使えません。
「床ホットE」というリンナイ独自開発の省エネ床暖房器具が必要です。
また、ダブルハイブリッドの導入は、床暖房工事も伴うため、新築での導入に限られています。
シングルハイブリッドの場合
一方シングルハイブリッドの場合、床暖房使用時は、立ち上がり時も定常時もエコジョーズ(ガス給湯器)で沸かしたお湯が使われます。

床暖房だけでなく、浴室暖房、温水ルームヒーターなども同様にエコジョーズ(ガス給湯器)で沸かされたお湯が使われます。

シングルハイブリッドの場合、暖房機器はエコジョーズ(ガス給湯)のお湯なので、ダブルハイブリッドに比べると、少しお得感は下がりますね。
床暖房機能付き「エコワン」の製品ラインナップ

床暖房機能付き「エコワン」の製品ラインナップを紹介していきます。
「エコワン」はさまざまなタイプの製品が発売されていますが、
ダブルハイブリッドは1製品、シングルハイブリッドはタンク容量別に複数製品が展開されています。
ダブルハイブリッド
ダブルハイブリッドは、160Lタイプの1製品しかラインナップがありません。
なぜなら、新築用でしか設置していない、暖房機能もハイブリッドで運転するからです。
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製品名 | ダブルハイブリッド 一体160Lタイプ |
タンク容量 | 160L |
機能 | 給湯・暖房 |
暖房能力 | 14.0kW 11.6kW |
給湯 | 24号フルオート |
外形寸法(mm) | タンクユニット・熱源機 H1,750×W825×D474 ヒートポンプ H690×W815×D297 |
希望小売価格 | ¥1,009,800円 |

シングルハイブリッドに比べ、少々お高くなりますが、その分年間のランニングコストが下がるのでトータルでお得になります。
シングルハイブリッド
シングルハイブリッドの場合、160L、100L、50Lと製品ラインナップが豊富です。
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製品名 | シングルハイブリッド 一体160Lタイプ | シングルハイブリッド 一体100Lタイプ | シングルハイブリッド 分離100Lタイプ | シングルハイブリッド 一体50Lタイプ |
タンク容量 | 160L | 100L | 100L | 50L |
機能 | 給湯・暖房 | 給湯・暖房 | 給湯・暖房 | 給湯・暖房 |
暖房能力 | 14.0kW 11.6kW | 14.0kW 11.6kW | 14.0kW 11.6kW | 14.0kW 11.6kW |
給湯 | 24号フルオート | 24号フルオート | 24号フルオート | 24号フルオート |
外形寸法(mm) | タンクユニット・熱源機 H1,750×W825×D474 ヒートポンプ H690×W815×D297 | タンクユニット・熱源機 H1,750×W626×D474 ヒートポンプ H690×W755×D297 | タンクユニット H1,055×W365×D474 熱源機 H600×W470×D240 ヒートポンプ H690×W755×D297 | タンクユニット H1,055×W452×D350 熱源機 H600×W470×D240 ヒートポンプ H690×W815×D297 |
希望小売価格 | \902,000円 | ¥858,000円 | ¥803,000円 | ¥759,000円 |
楽天サイト | 楽天サイト | 楽天サイト | 楽天サイト |
シングルハイブリッドなら、新築だけでなく、給湯器の取替えやリフォームで設置可能です。

リフォームで設置するなら、シングルハイブリッド一択ですね。
床暖房機能付き「エコワン」の費用はいくら?

床暖房機能付き「エコワン」を導入したい!と思っても、いったいどれくらい費用がかかって、どれくらい光熱費が安くなるのか知りたいですよね。
ここでは、導入費用と、ランニングコストを解説します。
費用①:導入費用
まず、「エコワン」を導入するのに、本体代と工事代が必要になります。
本体代は、製品にもよりますが、希望小売価格で70~100万円前後かかります。
実際に購入しようとすると、希望小売価格から20~30%値段が下がると思っていて問題ないです。

本体代は、販売店など業者によって、価格は異なりますが、ほとんど希望小売価格より安くなります。
実際は、本体+工事費込みで○○万円となることが多いですね。
工事代は、15~20万円と言われています。
工事代の内訳は、基礎工事や電気工事、旧ガス給湯器の撤去、エコワンの設置などが含まれています。
参考価格になりますが、本体+工事費込みで60~70万円が相場です。
具体的な金額は、お家の状況や環境によって異なるのでなんとも言えません。
本体+工事代を知りたければ、まずは、業者に見積りを貰いましょう。
「エコワン」設置の見積もりを依頼する方法は以下の記事を参考にしてみてください。
>>「エコワン」見積り依頼方法
費用②:ランニングコスト
1番大事なのが、「エコワン」を導入して、光熱費が安くなるのかということですよね。
ダブルハイブリッドとシングルハイブリッドの光熱費の内訳は、ヒートポンプで使う電気代と、エコジョーズ(ガス給湯器)で使うガス代です。
先ほど、説明した通り、ダブルハイブリッドもシングルハイブリッドもお湯を沸かす方法は同じなので、ここにランニングコストに差はありません。
違いは、床暖房に使われるお湯の作り方です。
ダブルハイブリッドがハウブリッドのお湯を使い、シングルハイブリッドはエコジョーズ(ガス給湯器)のお湯を使っている、という違いです。
リンナイのお客様センターに問い合わせをして、確認した結果、我が家の場合は以下の通りでした。
ダブルハイブリッド | シングルハイブリッド | 温水式床暖房 | |
ランニングコスト (電気+ガス代) | ![]() 3,500円/月 | ![]() 6,500円/月 | ![]() 9,000円 |
上記の試算は、1日8時間床暖房を30日間使用した場合のランニングコストです。
ほぼ2倍ランニングコストが違うことがわかります。
やっぱりランニングコストだけで見ると、ダブルハイブリッド1択ですね。
しかし、ダブルハイブリッドで床暖房を使用するなら、新築かつ専用の「床ホットE」の購入が必要です。。。
「床ホットE」は、だいたい6畳で10万円ちょっと…です。
もちろん、工事費もかかります。
まずは、ハウスメーカーに相談してみることをオススメします!
床暖房機能付き「エコワン」の気になる疑問

寒い冬を乗り切るために、床暖房を検討している方も多いですよね。
ここでは、床暖房について気になる疑問を解説していきます。

床暖房を一度使ってしまうと、もう石油ストーブやガスストーブには戻れないくらい快適です。
導入を検討していると、気になることはたくさんありますよね…。
そもそも床暖房のメリット・デメリットは?
床暖房のメリット・デメリットを紹介していきます。
- 足元が暖かい
- 火傷の心配がなく安心
- 掃除がしやすい
- 風が出ないため、ホコリが舞い上がらない
- 初期費用が高い
- 立ち上がるまで時間がかかる
- 床の表面温度が高い
- メンテナンス費用がかかる
- 修理費が高額
床暖房は、温かくなる上に火傷の心配がなく安全に、機器を置くわけではないので、掃除もしやすいメリットがある一方で、
初期費用など、他の暖房機器に比べ費用が高いというのがデメリットです。
お部屋が快適になるには、どうしても費用は高くなってしまうのが世の常ですね。
床暖房をつけっぱなしのほうがお得?
エコワンの床暖房は、温めたお湯を床下に循環することによって、お部屋を暖めています。
1番床暖房で光熱費がかかるのが、温めたお湯を作る工程です。
冬の極寒期であれば、そもそものお水の温度が低い、外の空気自体も寒いことから、さらに光熱費がかかります。
床暖房をつけっぱなしにしておくと、常に温水がある状態を保つことができ、
「光熱費」がかかるお水をお湯に変える工程を省略できるため、結果的に光熱費を抑えることが出来るのです。
快適でお得な使い方は?
せっかく導入した床暖房。
快適に安く利用したいですよね。
床暖房をより快適にお得に使う方法は以下の通りです。
- つけ始めだけでもエアコンと併用する
- つけたり、消したりしないで低温を保つ
- 片面だけなど必要な部分のみをつける
- フィルムやカーテンなど窓の断熱対策をする
以上が快適にお得に床暖房を使う方法です。
特に、窓の断熱対策は重要です。
お家に入ってくる冷気の50%以上は、窓からといわれています。
せっかく床暖房でお家を温めても、窓から温かさは逃げてしまうので、窓の断熱対策はお手軽に出来るので、必須です。

最近、実家に内窓を付けて断熱対策をしましたが、かなり効果が高くて、満足しています。
それだけ、冷気が窓から逃げてしまっているのです。
床暖房機能付き「エコワン」のまとめ
床暖房付き「エコワン」を導入するなら、ダブルハイブリッドがおすすめです。
新築だったり、床ホットEの利用だったり、いろいろ制約はありますが、ダブルハイブリッドを導入できるなら、ダブルハイブリッドを導入しましょう。
給湯器の取替え、リフォームならシングルハイブリッドとなりますが、
通所のガス給湯器よりも、高効率なエコジョーズでお湯を沸かしてくれるため、
現在使っているガス給湯器よりもお得に床暖房を利用することができます。
床暖房機能付き「エコワン」を選ぶなら、各ご家庭の状況に合ったものを選んでくださいね。